工場やビルでは、高圧電力を使用可能な電圧に変換するため、キュービクルと呼ばれる設備が設置されています。
高圧電力の扱いは非常に危険なので、キュービクルの設置は基準通りに行わなければなりません。
そこでこの記事では、キュービクルの設置基準について紹介します。
▼キュービクルの設置基準
■設置場所
キュービクルの設置を行う場所は、周囲の建物と3m以上の間隔を空ける必要があります。
またキュービクルの周りには、点検が出来るスペースを確保しなければなりません。
標高は、屋内外問わず1,000m以下となっています。
■雷と結露の対策
雷対策には、避雷器の設置と換気口・換気装置などの安全確保が必要です。
このうち、結露に対する対策は使用環境により異なります。
屋内の設置では周囲の温度が−5〜+40度の範囲内、また屋外は周囲の温度が−20〜+40度の範囲内でなければなりません。
どちらの場合も、24時間の平均値が+35°Cを超えないようにします。
■騒音対策
騒音がひどい場合、何らかの対策を講じる必要があります。
屋上や2階以上に設置する場合には、防振ゴムを使用して騒音軽減に努めなければなりません。
■点検
キュービクルは安全性や信頼性の維持のため、定期的な点検が求められます。
点検項目や点検の頻度も決められているので、守らなければなりません。
▼まとめ
キュービクルの設置基準として、設置場所や雷・結露の対策、騒音対策、点検などが定められています。
安全に使用するためには、設置基準が厳密に守られていることが重要です。
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